効能たっぷりの万能オイル・エミューオイルを生み出すエミューってどんな鳥?

スゴイ効能がたくさんあるエミューオイルは、エミューという鳥の皮下脂肪を精製したものです。

エミューはオーストラリアに棲息する体長約2m、体重約60㎏ほどの走鳥類(飛べない鳥)です。

オーストラリアというと同じ走鳥類のダチョウが有名ですが、ダチョウと比べるとエミューは一回りほど小さく、やや羽毛が多いのが特徴です。

エミューは飛ぶことができないので移動するときは2足歩行をするのですが、全速力で走ると時速約50kmものスピードを出すことができるといわれています。

エミューは「後退することができず前にしか進めない」ということから、国家成長の象徴として非公式ながらオーストラリアの国鳥になっています。

カンガルーとともにオーストラリアを象徴する動物としてオーストラリア国章に描かれています。

日本人からすると、オーストラリアの飛べない鳥=ダチョウというイメージですが、本国ではエミューも有名なんですね。

オーストラリアではエミューからエミューオイルを抽出するだけでなく、毛皮を利用したり、食用にしたりもするそうです。

エミューオイルはエミューの生命を支えるオイル!

エミューの皮下脂肪から採れるエミューオイルは人間の皮膚組成に近く、オーストラリアの原住民族アボリジニが太古の昔から万能薬として利用してきました。

彼らは火傷や傷、関節炎、虫刺されなどにエミューオイルを使い、エミューの恵みに感謝していたのです。

その後1980年代にオーストラリア政府の支援によりエミューオイルの科学的な研究が進み、日本の厚生労働省にあたるオーストラリア治療医薬品局(TGA)が定める「医薬品」として正式に認められて広く認知されることとなりました。

アボリジニの人々は近代になってエミューオイルの科学的解析が進んだ何万年も前から、エミューオイルの素晴らしい効能・効果を知っていたのです。

なぜエミューオイルにはそれほどまでに様々な効能・効果があるのでしょうか?それは厳しい自然環境のオーストラリアに住んでいるエミューの生態が大きく関係しています。

日本人にはあまりなじみがありませんが、オーストラリアは国土の大半が砂漠です。そんな厳しい環境では、栄養源となるタンパク質を食べられる期間が限られています。

そこでエミューはタンパク源が比較的豊富な時期に食べまくり、吸収した栄養を皮下に脂肪酸として蓄えます。

繁殖期に入ると一切食べ物を食べずに繁殖に集中。エミューは蓄えた皮下脂肪のみを栄養源として生き延びます。絶食期間はなんと約2か月にもおよびます。

繁殖期のエミューの生命を支える非常に栄養価の高いこの脂肪酸がエミューオイルの原料なのです。

またエミューはごつごつした岩の多いオーストラリア内陸部を生きるためにするどい爪をもっています。ところが野鳥の中でも爪や岩などによって外傷が化膿して感染症などによって死亡するケースが極めて少ないことが分かっています。

つまり、エミューは他の野生動物に比べて傷の治りが圧倒的に早いのです。

これもエミューの皮下脂肪による効果ではないかと言われています。

エミューオイルはどうやってとるの?

オーストラリア原住民アボリジニは太古の昔から野生のエミューを狩猟し、生活に利用していました。

肉は食料にし、毛皮は防寒具に、そして脂肪からとれるエミューオイルは傷口に塗ったり炎症を抑えたりする万能薬として使っていたのです。

過酷なオーストラリアの環境を生き抜くエミューの生命力がギュッと詰まった効能たっぷりのエミューオイルですが、現在市場に出回っているエミューオイルは野生のエミューから採取しているわけではありません。

一般的に使われているエミューオイルは、産卵からふ化・成鳥への生育まで一貫して管理・飼育されてるエミュー農場のエミューから採取されます。

エミューオイルは、エミューの羽の下の脇腹あたりにある皮下脂肪から抽出されます。

商品となるエミューオイルはほとんどが乳白色ですが、原液ははちみつのような色をしています。

常温(25℃くらい)では液体ですが、融点が低いので気温が低いと固まってしまいます。アボリジニの人々は、エミューオイルの塊をぶつ切りにして傷にかぶせて傷の治療していたと伝えられています。